|
|
|
米アップルコンピュータ社の『iPod』(アイポッド)のコマーシャルが、マーケティング業界で話題を呼んでいる。ただしこのCMは、学校教員のジョージ・マスターズさんが自主制作したもの。ウェブで「ウイルスのように」急速に広まり、人気を博しているという。
マスターズさんが制作した60秒のアニメーションCMでは、1980年代のポップバンド『ダーリン・バッズ』の曲『タイニー・マシン』に乗せて、飛び回るiPodや脈打つハート、1970年風のサイケデリックな渦巻き模様などが描かれている。(CMのQuickTimeビデオは http://www.wired.com/news/mediaplayer/0,2108,65996-mplay=choose,00.html こちらから) マスターズさんは数週間前、このCMをとくに告知もせず自身のウェブサイトに掲載した。当初のトラフィックはそれほど多くなかったが、先週いくつかのブログが取り上げたことをきっかけに、ほんの数日間で3万7000件を超えるアクセスを記録した。CMの存在は現在もブログや電子メールで広まっている。 マスターズさんのCMにはマーケティング業界も注目している。業界関係者たちによれば、このCMはプロの作品に匹敵する出来映えで、またインターネット上で初めて目にした「純粋な」広告の1つだという。個人による広告制作は今に始まったことではないが、そうした広告のほとんどはパロディーか抗議、政治的な主張を目的としているからだ。 米ジュピター・リサーチ社のオンライン広告アナリスト、 http://weblogs.jupiterresearch.com/analysts/stein/ ゲリー・スタイン氏は、マスターズさんのCMのクオリティーとマーケティングを心得た仕上がりに感銘を受けたと話す。 マスターズさんのCMは、スタイン氏が初めて目にした「正真正銘の」消費者によるCMだという。広告代理店が企業顧客の関心を引く目的で特別に制作した広告や、プロが草の根を装ったキャンペーンをしかけ、口コミ的に広まるのを狙った例なら見たことがあるが、一般の製品愛好者がテレビ用CMを制作した例は初めて見た、とスタイン氏は話す。 プロ顔負けのCMを制作したマスターズさんだが、本人はカリフォルニア州オレンジ郡に住む36歳の高校教師だ。CMは空き時間を利用して制作したもので、一度に2時間ほどの作業を積み重ね、5ヵ月がかりで完成した。 マスターズさんによれば、このCMはアップル社とiPodへのオマージュでもあり、自身の能力を証明する名刺代わりでもあるが、それ以上に、単に練習として作ったのだという。 「自分が楽しむためにやっただけだ。動画が好きで、ビジュアル作品を作るのが好きだから」とマスターズさん。 マスターズさんがiPodのCMを作ろうと思ったのは、後にCMに採用したダーリン・バッズの曲を聴いていたときだという。『タイニー(小さな)・マシン』という曲名からiPodのイメージがわき、またケーブル局『VH1』でよく再放送している1980年代ポップ音楽のビデオを思い出して、CMのスタイルの参考とした。 完成したCMを公開したのは反応を知りたかったからだという。これを見てマスターズさんを採用したい企業があれば、どんな申し出も検討するつもりだ。 「私はいつも孤独の中で作業している。『この作品は本当にいいのだろうか?』と不安になる。それで作品を公開することにした。フィードバックを得るために」とマスターズさん。 マスターズさんのもとには、数多くの好意的なコメントとともに、いくつかの批判的な意見も届いているが、マスターズさんは批判も歓迎している。「批判的なコメントは何よりありがたい。作品の見直しに役立つ」 マスターズさんのCMは、アップル社の本物の広告キャンペーンとは似ても似つかないが、本人もそのことは十分承知している。 「私の作品にはブランド的価値などないが、そこが重要な点だ。それが一個人でやることの面白さだ。スタイルガイドやクリエイティブ・ディレクターなんてものの制約をいっさい受けず、自由に発想を広げられる」とマスターズさん。 ニューヨークの広報会社、 http://www.cooperkatz.com/ 米クーパーカッツ社のスティーブ・ルーベル副社長によると、商品の伝道師的な役割を果たすマスターズさんのような消費者は、マーケティングにおいて今後ますます重要な役割を果たすようになるという。ルーベル副社長は『 http://www.micropersuasion.com/ マイクロ・パスウェイジョン』というブログを作成し、ブログやアマチュア・ジャーナリズムが果たす役割について執筆している。 「これは消費者が自分の好きな商品の宣伝に一役買いたいと考えていることの表れだ。消費者が発信するメディアの潮流はすでに本物となっている。今や一般の人々がニュースを発信し、ブログを書く時代だ。今後は広告も人々のものになっていくだろう。今回のCMはその好例だ」とルーベル副社長。 消費者が伝道師の役割を果たした例はいくらもあり、口コミ・マーケティングはすでに宣伝活動の大きな部分を占め、現在も影響力を増している。しかし、消費者がテレビ用CMを作るというのは、これまでになかったことだ。 「私が見たのはこの作品が初めてだ。だからといって、ほかに1つもないとはかぎらないが」とルーベル副社長は話す。 「顧客が宣伝活動を買って出るというのは、どんな企業にも起こることではない。愛される企業にのみ起こることだ。マックやiPodは熱烈な信奉者を生み、顧客の愛情を獲得している。そして顧客はその愛情を周りにも広めたいと考える」 「しかし、ここで問題となるのがマーケティングのプロたちの反応だ。歓迎する者もいれば、拒絶する者もいるだろう……(マスターズさんが)アップル社のマーケティング部門に職を得ることを願っている。マスターズさんにはその価値が十分にある。だが何よりも、アップル社があのCMにクレームをつけなかったことに驚いた。アップル社はときとして、自社のブランドや商標に極端なまでにこだわるからだ」と、ルーベル副社長は語った。 アップル社やマック・コミュニティーについてもっと知りたい方は、ワイアードの『 http://wiredblogs.tripod.com/cultofmac/ カルト・オブ・マック・ブログ』をご覧いただきたい。 iPodを探しているんだけど、売っているお店がなかなかないと嘆いていませんか?そんな方、アップルストアをのぞいてみてください。今ならiPodを送料無料でお届けしています。 www.apple.com/japanstore/
トラックバック:http://good.s13.xrea.com/mt/mt-tb.cgi/139 このトラックバックはこのエントリーを参照しています:『iPod』ファンが自主制作したCM、ウェブで話題に ご自由にトラックバックしてください。報告もいりません。ただ、基本的に文字化けトラックバックは削除します。 コメント |
|
|
| 当サイトの情報につきましてのご連絡は、コメント、またはgood@s13.xrea.comまでお願いします |
|